レンタルビデオヒストリー《創生期1980年~1989年-後編~追憶のビデオバブル業者編~》

レンタルビデオ批評家 犬岡淳さんより 投稿いただきました。

北米の大手配給会社の作品はCICビクター(パラマウント、ユニバーサル)ヘラルド(コロンビア・RKO)ワーナー・ホーム、20世紀フォックスホームビデオ。

MGM/UAホームビデオ。デイズニー。といった感じで大作はおおむね劇場配給会社、映画系子会社に押さえられ、 家電、出版、新興メーカーは必然的に大手のおこぼれと低予算B級制作会社の作品を買い付ける以外に道がなかった。

そこで国内市場を分析、売れ線はサバイバルアクション、ホラー、SF、要は火薬と血しぶきの量が重要だと悟り、クズ映画の買い付けと販売に予算と人材を大量投入。

東芝やTDKはB級ホラー、FUNAIはアクション系。

ソニーはヨーロッパ映画で独自路線、大陸書房は理解不能。

新興勢力も謎のクズ映画を片っ端から買い漁った。

伝説的な幸せな時代だったが、このような事態は日本だけでなく当時の西側諸国全体がビデオバブルであり、ソフトの権利もやがて高騰する事になる。

犬岡淳(レンタルビデオ批評家)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です