レンタルビデオヒストリー《黄金期1990年~1998年~Vシネバブルが到来~》
レンタルビデオ批評家 犬岡淳さんより 投稿いただきました。
レンタルビデオヒストリー《黄金期1990年~1998年~Vシネバブルが到来~》
80年代B級映画を買い漁ってた資金のあるメーカーは次に何をすべきか迷ってた。そんな時に東映Vシネマの『クライムハンター』が大ヒット、高回転しているのを聞きつける。。
それ以前にもオリジナルビデオ作品はあったが、それは『ギニーピック』などホラーが中心でホラーは風当たりが強くもはや作る事が不可能であった。
そこに予算のかかるアクション作品でもヒットし黒字にできる事は国内の制作者に大きな勇気を与え各社が90年代Vシネマにこぞって参入。
従来のビデオ業者:アスミック、東北新社、クラリオン、日本クラウン、ギャガ、徳間、JVD。映画系:松竹、にっかつ、東宝、大映。
新興勢力:タキ、マグザム、ケイエスエス=日本ソフトシステム、クロックワークス、GPミュージアムソフト。
AV勢力:ジャパンホームビデオ、KUKI、ホット、hmp、シネマジック、後年安売王オリジナルなど。
実際は自分たちで作る会社は少なく外注の制作会社に企画と予算を持ち込み作らせて販売するケースがほとんどだった。
やがてここでも飽和状態に陥り別事業での負債など抱え、一部の会社が倒産やM&Aで消滅していくのであった。
犬岡淳(レンタルビデオ批評家)