レンタルビデオヒストリー《黄金期1990年~1998年~今にして思うと洋画黄金時代~》
レンタルビデオ批評家 犬岡淳さんより 投稿いただきました。
最近海外でも90年代の映画文化に関する研究が盛んに行われ、それらの論文の結論は90年代は映画もしくは映像文化にとって最も幸せな時代だったという結論で結ばれてます。
確かに90年代前半のレンタルコンテンツを振り返ると、洋画ではターミネーター2やジュラシックパークなど大作に女性向けでプリティウーマン、ゴースト、ボディガードが高回転。
さらにツインピークス、羊たちの沈黙を中心としたサイコサスペンスブーム、ニューシネマパラダイスやニキータ等の大人向けミニシアター系もしぶとく回転。
シュワルツェネッガーやスタローンなど80年代スターの作品やインディジョーンズやロボコップなどシリーズ系の旧作もまだまだ回転、Vシネマ、Vアニメ、プロレスビデオが台頭。
CDもJ-POP全盛期でシングル、アルバムも消えるようにレンタルされまくり、現在に比べて弱いのは劇場公開の邦画やアニメとホラーぐらいなもの。
世間ではバブル崩壊後に成長したイメージがありレンタル業界は不景気に強いイメージが浸透しこの時は誰もが未来は明るいものだと思っていた。
犬岡淳(レンタルビデオ批評家)