レンタルビデオヒストリー《創生期1980年~1989年-中編~狂乱に巻き込まれる大企業①~》
レンタルビデオ批評家 犬岡淳さんより 投稿いただきました。
VHSの登場以前どの国の映画会社も自分たちの過去に作った映画が物理メディア化(ソフト化)される事は想像してなかった。
劇場公開されてしばらくしたらテレビで公開して終わるものだと。
そのためVHSのソフト化、ましてやレンタルビデオなどは晴天の霹靂だった。
だが当時世界的に大手の映画会社は業績が悪く、すぐさま新たな金の木に飛びつきVHSソフト用の子会社を開発元のビクターと提携し、 大手配給会社(CICビクター、ヘラルド、ワーナーホーム)やレコード会社(キングレコード、ポニーキャニオン) テレビ系(VAP、東北新社)がビデオ用小会社を作りソフトを店に供給し棚を埋めていく。
それでも急増する需要に商品不足が誰の目にも明らかだった・・・。
犬岡淳(レンタルビデオ批評家)