レンタルビデオヒストリー《創生期1980年~1989年-終章~モンスターを作ったのは誰?②~》
レンタルビデオ批評家 犬岡淳さんより 投稿いただきました。
レンタルビデオヒストリー《創生期1980年~1989年-終章~モンスターを作ったのは誰?②~》
連日テレビでは東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の犯人宮崎勤にメディアスクラムが組まれる。
その事態にビデオソフトメーカーは現在で言うコンプライス的な部分で 非難されることを恐れホラー映画の買い付け、販売を一切中止し、事業を転換、撤退する。
さらにアダルトを含め規制団体の枠組みができ現在のレイティングシステムの基本的な部分はこの時代に出来上がる。 イギリスでのビデオナスティの動きと重なり海外のホラー制作会社は予算の獲得が難しくなり、ホラー冬の時代を迎える。
ホラー作品を年代別に見ると90年以降の作品の数が少ないのには日本市場の影響もあるかと思われます。
しかしながらこの時代のレンタル店の市場はまだ機能しており、ソフト会社もホラー以外に売るモノがあればいいので徐々に今までと違う取り組みを行い市場や売り上げを回復させる。
犬岡淳(レンタルビデオ批評家)