レンタルビデオヒストリー《創生期1980年~1989年-終章~モンスターを作ったのは誰?①~》

レンタルビデオ批評家 犬岡淳さんより 投稿いただきました。

レンタルビデオヒストリー《創生期1980年~1989年-終章~モンスターを作ったのは誰?①~》

テレビや週刊誌ではハッキリと宮崎の自宅から大量のホラービデオと報道され、社会全体がある感情を持つ。

それはホラービデオが宮崎のようなモンスターを作り出したのでは・・・と。ホラーを見てる人間や扱う店は危険だとういう空気は確実にできあがり。

反論できないビデオ業界が標的にされる。

事件のあった東京、埼玉郊外の店では集客の低下、閉店中に投石、看板の破壊などがあり、それすらマシな方で、 テナントのオーナーから強制的に立ち退き、つまみ出される店まであった。

そうした噂を聞きつけた関東の店は自主的にホラービデオを立ち入り禁止、回収、廃棄する。

地方や関西方面ではそのような事態はあまり無かったがこの事で多くの文化財産が失われる。

驚くべきは警察の行政指導や介入が一切無いのに商品を廃棄する事態に追い込まれる店があった事。

この異常事態は当然ビデオソフト会社にも波及する。

犬岡淳(レンタルビデオ批評家)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です