レンタルビデオヒストリー《創生期1980年~1989年-終章~幸せな時代の終わり1989②~》

レンタルビデオ批評家 犬岡淳さんより 投稿いただきました。

レンタルビデオヒストリー《創生期1980年~1989年-終章~幸せな時代の終わり1989②~》

テレビや雑誌の自粛により貸すビデオが無くなる事態が発生。

当時の関係者は不敬だと誤解されないように口を閉ざしていた。

自粛も2週間ほどで落ち着き元の状態に。

だがビデオソフト方面では激震する出来事が起きる。

ソニーのコロンビア買収である。

今までヨーロッパ映画やB級映画を買い付けてたソニーがアメリカ大手の豊富なライブラリーを入手。

あくまで推測ですが以前からソニーはB級映画の買い付けを行う過程でソフトが供給不足になり今後買い付けが難しくなると予想し大型買収を行い豊富なライブラリーのビデオ化権を手にしたかったのではと思います。

しかしながらコロンビアは80年代以降ゴーストバスターズぐらいしか世界的なヒット作がなく業績は低迷、

それでも『アラビアのロレンス』を作ったアメリカ人の心のシンボル企業でもあった。

その会社を日系企業が買収する事にアメリカ本国では業界保守派が拒絶反応を示す。

当然クズビデオの権利が日本市場や商社にもっと高値で売りつけられ資金量力のない会社は限界に。

ソニーも買収後4,5年は業績の低迷が続くもこの買収は後々に大きな意味を持つ事になる。

だがこれらの出来事すら消し飛ぶような深刻な事件が日本国内に起きるのであった・・・。

犬岡淳(レンタルビデオ批評家)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です